Pythonのrequests
ライブラリは、HTTPリクエストを簡単に扱うための人気のあるライブラリです。Web APIとのやりとりやWebページのスクレイピングなど、Web上のリソースと通信する際に広く使用されています。この記事では、requests
ライブラリの概要から始め、その導入方法、基本的な使い方について解説します。
requestsとは?
requests
は、PythonでHTTPリクエストを送るためのシンプルで使いやすいライブラリです。urllib
などPythonの標準ライブラリもHTTPリクエストを扱うことができますが、requests
はより直感的で簡単なAPIを提供しており、SSL認証、セッション保持、JSONコンテンツの自動デコードなどの機能をサポートしています。
requestsの導入方法
requests
ライブラリはpipを利用して簡単にインストールできます。ターミナルやコマンドプロンプトを開き、以下のコマンドを実行してください。
pip install requests
このコマンドにより、requests
ライブラリとその依存関係がシステムにインストールされます。
requestsの使い方
requests
を使って、様々なHTTPリクエストを送ることができます。以下に、基本的なGETリクエストとPOSTリクエストの例を示します。
GETリクエスト
Web APIからデータを取得するためのシンプルなGETリクエストの例を示します。この例では、ポケモンの情報を取得できるPokeAPIを利用してピカチュウの情報を取得します。
import requests
# ピカチュウの情報を取得する例
url = 'https://pokeapi.co/api/v2/pokemon/pikachu'
response = requests.get(url)
if response.status_code == 200:
data = response.json()
print('名前:', data['name'])
print('ID:', data['id'])
print('重さ:', data['weight'])
print('高さ:', data['height'])
# ステータスやアビリティなど、さらに詳細な情報も取得可能です
else:
print('リクエストに失敗しました。ステータスコード:', response.status_code)
出力は次のとおりです。
名前: pikachu
ID: 25
重さ: 60
高さ: 4
POSTリクエスト
また、データをWeb APIに送信するためのPOSTリクエストの例を示します。
import requests
data = {'key': 'value'}
response = requests.post('https://api.example.com/submit', data=data)
if response.status_code == 200:
print('データ送信成功')
else:
print('リクエストに失敗しました。ステータスコード:', response.status_code)
まとめ
requests
ライブラリは、PythonでHTTPリクエストを扱う際の強力なツールです。Web APIの利用、Webスクレイピング、データの収集と送信など、様々な場面で有効に活用してみてください。