Pythonのif文で複数の条件を指定するには、and
、or
、not
の論理演算子を使用します。本記事ではそれぞれの使用方法と例を示します。
1. and
演算子
- 目的: 2つ以上の条件がすべて真である場合に、特定のブロックを実行します。
- 形式:
if 条件1 and 条件2:
例えば、age
が18より大きく、かつincome
が30000より大きい場合にのみ、メッセージが表示されるコードは次のように書きます。
age = 25
income = 40000
if age > 18 and income > 30000:
print("条件に合致します。")
2. or
演算子
- 目的: 2つ以上の条件のうち、少なくとも1つが真である場合に、特定のブロックを実行します。
- 形式:
if 条件1 or 条件2:
例えば、次のコードでは、day
が”Saturday”であるか、weather
が”Sunny”である場合に、メッセージが表示されます。つまり、土曜日であれば天気に関係なく、または晴れていれば曜日に関係なくピクニックに行くことが示されています。
day = "Saturday"
weather = "Rainy"
if day == "Saturday" or weather == "Sunny":
print("ピクニックに行きましょう!")
3. not
演算子
- 目的: 条件が偽である場合に、特定のブロックを実行します。
- 形式:
if not 条件:
例えば、ticket
がFalse
の場合にのみ、メッセージが表示されるコードは次のようになります。
ticket = False
if not ticket:
print("チケットを購入する必要があります。")
複合例
複数の論理演算子を組み合わせることで、より複雑な条件を作成することもできます。
例えば次のコードにおいて、年齢が18を超えておりかつ収入が30000を超えている、またはステータスが”student”の場合に、割引が適用されるという条件を設定しています。
age = 20
income = 50000
status = "student"
if (age > 18 and income > 30000) or status == "student":
print("割引が適用されます。")
これらの論理演算子を使いこなすことで、Pythonにおける条件分岐を柔軟に制御できるようになります。