Pythonにおけるelse
文は条件分岐を扱う時によく使用されます。基本的にはif
文に続けて使われ、if
文の条件がFalse
のときに実行されるブロックを指定します。しかし、else
の使用はif
文だけに限らず、ループ(for
やwhile
)との組み合わせでも使うことが。ここでは、それぞれの使用例を解説します。
1. if
文とelse
文
if
文は、特定の条件がTrue
(真)の場合にブロック内のコードを実行します。条件がFalse
(偽)の場合に別のコードを実行したい場合は、else
文を使用します。
x = 10
if x > 5:
print("xは5より大きい")
else:
print("xは5以下")
この例では、x
が5より大きいかどうかを評価しています。条件がTrue(x > 5
)ならば、”xは5より大きい”を出力します。条件がFalseならば、else
によって指定されたブロックが実行され、”xは5以下”を出力します。
2. elif
(Else If)の使用
条件が複数ある場合は、elif
キーワードを使用して追加の条件を指定できます。elif
はelse
とif
を組み合わせたもので、複数の条件分岐を可能にします。
x = 10
if x > 10:
print("xは10より大きい")
elif x == 10:
print("xは10に等しい")
else:
print("xは10より小さい")
この例では、最初にx
が10より大きいかを確認し、次にx
が10に等しいかをelif
で確認しています。どちらの条件も満たさない場合、else
ブロックが実行されます。
3. ループとelse
文
Pythonでは、for
ループやwhile
ループが正常に終了した後にコードを実行するためにelse
ブロックを使用できます。ここでの「正常に終了」とは、ループが中断されずに最後まで実行されたことを意味します。
for
ループの例
for i in range(3):
print(i)
else:
print("ループ正常終了")
このコードでは、range(3)
によって生成される0から2までの数値が順に出力され、ループが中断されることなく正常に終了すると、”ループ正常終了”が出力されます。
while
ループの例
x = 3
while x > 0:
print(x)
x -= 1
else:
print("ループ正常終了")
この例では、x
が0より大きい間、x
の値を出力し、x
から1を引き続けます。x
が0になるとループは終了し、”ループ正常終了”が出力されます。