プログラミングで最も使用頻度の高い構文の一つであるfor文。本記事ではJavaScriptにおけるfor文の基本的使い方について解説します。
JavaScriptにおけるfor文の書き方
基本的なfor文においては、3つのパラメーターが指定されます。
for (初期化式; 条件式; 増分式) {
// 繰り返したい処理
}
- 初期化式:ループの開始前に一度だけ実行される式です。ここでループカウンタの初期値を設定します。
- 条件式:この式が
true
を返す限り、ループは続行されます。false
を返すとループは終了します。 - 増分式:ループの各反復の終わりに実行される式で、通常はカウンタの増減に使用されます。
例:1から10までの数を出力
上記の構文を用いて簡単なfor文を書いてみます。1〜10までの数字が表示されるプログラムは次のように書くことができます。
for (let i = 1; i <= 10; i++) {
console.log(i);
}
ここでは、i
が1から始まり、10以下である限りループが続き、各ステップでi
が1ずつ増えていきます。i
が11になると条件式i <= 10
がfalse
になるため、ループは終了します。
for文の応用
ここからは、もう少し応用的なfor文の使い方を見ていきます。
配列の要素を処理する
for文を用いて配列配列の要素を効率的に処理することができます。
let fruits = ['apple', 'banana', 'cherry'];
for (let i = 0; i < fruits.length; i++) {
console.log(fruits[i]);
}
このコードでは、配列fruits
の各要素にアクセスしています。i
は0(配列の最初のインデックス)から始まり、配列の長さ未満の間続きます。
多重ループ
for文のなかにfor文を書くこともできます。
for (let i = 1; i <= 3; i++) {
for (let j = 1; j <= 3; j++) {
console.log(`i=${i}, j=${j}`);
}
}
ここでは二重のfor文を使っています。外側のループがi
を1から3まで変化させ、内側のループがj
を1から3まで変化させます。このようにして、i
とj
の全ての組み合わせを出力します。
注意点
- ループ内で条件式がいつか
false
になるように設計することが重要です。そうしないと無限ループが発生し、プログラムがフリーズする可能性があります。 - ループ変数を適切に管理し、予期せぬ範囲外アクセスや変更を避けるために
let
を使うことが推奨されます。